旅4
ー Quatrième fois -
< 4回目のフランス旅 >
2018.12~2019.1 -3週間-
49歳
ー トゥールーズとピレネー山脈 -
3度目の旅を終えた後
あと何回くらい行けるのか
ふと、考えた
間もなく50歳
正社員で働いている限り
行けたとしても
1年に1回の1週間の旅が限界
定年まであと10年
60歳まであと10回しかない
人生100歳の時代
その後の残り40年で
元気であればあと40回
そんなお婆ちゃんいるはずがない
いたらギネスもんだ
いずれは早かれ遅かれ否応なく
行けなくなる時が必ず訪れる
自分含め家族みんなが健康であること
費用を捻出できること等
条件を考えたら
せいぜいあと15回行ければ良い方かな
“15回”
やりたいこと
行きたいところ
見たいもの
食べたいものを
割り当ててみた
あらっ?足りないじゃない、、、
そんな中、決意したのが
ホームステイだった
単なるフランス好きの興味旅ではなく
この先の人生を変えるに違いない
大きな意味をもつ旅
日本を立つ朝も、そう確信していた
旅の記録はblogに残してきたとおり
フランスで3週間のホームステイを終え
どんな世界が広がったのか?
実は、、、
上手く書けなくて
時間だけが過ぎていった
「ホームステイに行ってきました~
楽しかったです♪
よい経験になりました」
そんな浅はかな感想しか
書けない気がして
夢を抱くも実現できるなんて
夢にも思っていなかった
思いがけず訪れたチャンスに
今しかない!と乗っかり
一気に走ってきた
キラキラしていた
ワクワクしていた
帰国した時
今回、仲介してくださった
現地発ツアー会社の
フランスパラディさんと
ホストファミリーの皆さん
そして、送り出してくれた家族への
感謝の思いと同時に
やりきった感と、無事だったことに
ホッとしたのが正直なところ
それ以外の感情がイマイチ涌いてこない
なんだか空っぽになってしまったかのような
これまでの人生で
あまり感じたことがない感覚
勿論、楽しかったなんて言葉では
足りないほど貴重な経験をしたことに
間違いはない
人は夢は叶えた後
こんな感覚になるんだろうか?
夢中で追いかけてるあの時間は
寝る間も惜しむほど楽しかった
期待と希望に満ち溢れていた
実際のホームステイ先でも
何もかもが新鮮で
余すとこなく見届けようと
一瞬一瞬が愛しかった
あぁゆーのが
「今を生きてるーーー!」
って感じなんだろう
人は、夢や目標をもつことで
同じ時間を一層輝かせることができる
楽しいこと好きなことの前では
イキイキできる
それが誰かの役に立つなら
尚生き甲斐を感じ
生きてる実感にも繋がる
きっと、多くの人が
毎日同じことの繰り返しのような
日々を送っていて
人生を左右する分かれ道って、ココ!
いかにワクワクイキイキできているか?
いかに生き甲斐ややりがいを持っているか?
頭では理解してたつもりだけど
実感としてズトーンと腑に落ちた
さて、ここからが重要
“分かる”のと“できる”のは
全く別物
旅が終われば
輝かしいステージへと
自動的に辿り着いてるはずだった
でも
普段通りの生活に戻っただけだった
フランス人のような生き方を
真似たいと願いながら
元の型にピッタリと、また納まり
慣れた環境から
抜け出す余裕もない
再び
ホームステイを仲介してくださった
フランスパラディさんとやり取りする中
ハッと気づかされた
彼女は既に長い海外生活で
フランスには、もう15年も在住している
そんな彼女の言葉は
私が見たフランス人の生き方そのものだった
「ローマは1日にしてならず」
日本で生まれ
50年近く生きてきた慣れ親しんだ環境と
凝り固まった思考の私
たかが3週間ホームステイしたからといって
劇的に変わるなような
シンデレラストーリーなんて
ある訳ないんだ!
自分で変えていかなければ
変わるはずがないんだ!
フランスの人々に触れ、その暮らしぶりから
たくさんの刺激を受けた
もっと、広い視野で生きるといんだ
もっと、自由でいんだ
もっと、楽でいんだ
もっと、暮らすことを楽しんだらいいし
もっと、人とのコミュニケーションを
大切にするべき
もっと、主張していんだ
もっと、人に頼っていんだ
もっと、自然の流れに乗った方がうまくいく
うまくいかなくても
それもよしなんだ
残りの限られた人生
自分が心地よいと感じる生き方をしたい
そのヒントを手に入れただけのこと
自分らしい心地よい生き方をしたいなら
この思考の“矯正”が必要なんだ
何となく普段通りに過ごしていたら
何となくいつもと同じ選択をしてしまう
そこで、一度考えて
その都度、手にしたヒントと照らし合わせて
選択をしていく必要がある
これって、年齢が上がるにつれ
とっても難しいことだと思う
今の私は、ホームステイする前と
大して変わりない
少しずつでいいから
矯正するクセを付けて
いつか、フランス人の生き方を
自分のモノにしていきたい
それができた時、初めて
今回のホームステイで人生が変わったと
胸を張って言えるんだと思う
私は、そのスタートラインに
立ったばっかり