灯り

昼間は殆ど灯りを点けない
勿論、外からの光が入るところはいいけど
家は広い
奥の方は、かなり薄暗い
その中で読書したり料理したりするんだな
灯りは点ける
と言っても、日本の様な明るさではない
夕食後、それぞれソファへ移動するが
そこでも点けない
あらっ?忘れてるよね?
そんなバカな、、、

日本なら、あちこち電気があって
どこもかしこも煌々と明るい
それに慣れてる私には

「暗っ」

皆さ~ん、電気付けましょ~よ
そんな暗闇で本読んでたら
目が悪くなりますよ~
と、つい言いたくなるくらい
そもそも天井からの照明はなく
スタンドライトが中心
ベッドルームも全てのライトを点けるが
どんよりと薄暗い

日本とは、部屋の使い道や過ごし方が
根本的に違うんだろう

このトーンって色彩学では火の色
焚き火を囲んだり、ろうそくの灯りを見ると
なんだか穏やかな気持ちになる
確かに煌々とした白い蛍光灯は
明るいけど癒されはしない

古来、火を使っていた時の名残りが
遺伝子に組み込まれてるから
なんて聞いたことがある

灯りひとつとっても
フランスらしさが現れている

日中、電気を点けると
「あらっ?」といって普通に消されてしまう
はい、私が点けました
電気を消し忘れた子どもは叱られる

なるべく自然の環境で過ごす
無駄遣いはしない
そんな国柄なんだ

分かった、これに慣れるよう
暗くてもがんばろう

にしてもメガネ率が高いのは
この暗さが原因なんじゃないの?
と軽く皮肉っぽく独り言

暗いと困る人は
せめて部屋で過ごす用に
スタンド式のミニライトを持参しよう!

そう、わたしの様に
何となくそんな予感がしてたから
念のため準備していった

モノを書くとき、文字を読むとき
小さいものを見るとき

薄暗いですよ

J'aime la France

-暮らすように旅するフランス- 4人の子持ち母 49歳でホームステイの夢を叶える! 本当のフランスを知る “大人の贅沢な旅”

0コメント

  • 1000 / 1000