食のブランド

フランスには
その土地での信頼ある素材と
古くから受け継がれてきた製造方法と
最高の品質評価を得たものだけが
認定される制度がある
いわば、お墨付きの保証をAOC(アオセ)という

よく目にする3文字
正式には
Appellation d'Origine Contrôlée
アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ

誰でも分かりやすいのがシャンパン
フランスのシャンパーニュ地方で作られ
厳しい規定をクリアしたものしか
「シャンパン」と名乗ってはいけない
※フランス語では「シャンパーニュ」
それ以外のものは泡の入ったワインの総称
「スパークリングワイン」として
世の中に出回るしかない
要は、まがい品がシャンパンと付いたら違法

こうすることで品質と原産地を守ると共に
付加価値が加わってくる

ホームステイ先のフランス南西部には
コニャックと肩を並べるほど有名な
ブランデーがある
その名も、アルマニャックという
土地の名前が付いてて
AOCの認定を受けている

ミルポアという小さな村の三ツ星ホテルで
棚に密っしりと陳列された小振りなボトル
かなりの年代物ばかり
ふむふむっ、いくらくらいすんのかな?
手前は1960年モノ
おー古い
私が生まれるもっと前だもん
因みに49歳
価格表を見ると120ユーロ、15,000円弱かぁ
一番のヴィンテージは1946年モノで
250ユーロで、32,000円強かぁ
70年以上も前、母親の歳と同じくらいだ
こんなキレイな状態で残る食品って
他にある?
お酒ってすごいな~


AOCの認定数は全部で450品ほど

内訳は

ワインやアルコールがダントツで

全体の8割近くを占めている

残りは、チーズが約10%

野菜や肉、はちみつ等で約10%


無数に存在する食糧品の中から考えると

相当希少価値なのが分かる


チーズの中で最初に認定を受けたのが

ロックフォールチーズで1925年のこと

チーズとしては2000年以上の歴史がある


今回ホームステイしたピレネー地方の名産で

世界三大ブルーチーズとしても有名

その歴史がおもしろくて

ある羊飼いが洞窟にミルクを忘れてきた

数ヶ月後に行くと、コレが出来上がってた

この洞窟でしか発生しないカビだから

その村の名前“ロックフォール”と名付けられたとサ


カマンベールチーズはもっと有名だけど

認定を受ける前にメジ
ャーになってしまい
フランスでは、ノルマンディ地方で造られる
“カマンベール・ノルマンディ”だけが

AOCの認定されている


お買い物をする時

分からなかったり迷ったら

AOCにすれば間違いない


もうひとつが

BIO(ビオ)

有機農業のAgriculture(アグリクルチュール)

自然食品のBiologique (ビオロジック)の証


ビオにも細かい規則があって

人工的な手を加えず、自然のままが基本

遺伝子組み換え、化学肥料や農薬が禁止なのは当然

合成着色料や香料、化学調味料、保存料等も不可

スーパーでも、マルシェでも、化粧品売り場でも

たくさん見かけるマーク

同じ商品でも通常のものとBIOと選べる
当然BIOは金額が上がる


BIOレストランというのもあって
フランスでは随分前から人気
マルシェにも二通りあって
普通のお店が並ぶタイプと
BIOだけしか並ばないのとある

安心食材を選ぶならこのマークが目印

J'aime la France

-暮らすように旅するフランス- 4人の子持ち母 49歳でホームステイの夢を叶える! 本当のフランスを知る “大人の贅沢な旅”

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