ジャムを作る

“暮らすように旅する”で
私が一番やりたかったこと
旬の果物をコトコトと煮込んで
可愛く瓶詰めする
のんびりキッチンで過ごしながら
出来上がる工程すら味わう

日本に持ち帰ると
いつ開けようか?いやまだまだ
と、インテリアのように愉しみ
開けることを惜しむようにじらし
その時を首を長くして待つ

いざ、その瞬間
フワッと込み上げる香りだけでなく
フランスでの思い出が
脳裏に蘇る
フレッシュな時からは
想像を超える旨味に変化した姿に
自然の恵と保存食の伝統に感謝する
フランス最高!と、噛み締めながら

そこまで想定した私の
「ジャム作り」はただの料理ではない

- ブラックベリ ー
お世話になったシャンブルドットの
広大過ぎて表現できない敷地に
自生してるのを
地道にコツコツ収穫する

これが意外と大変だった
少し時期が遅れてたから
熟してるのが手に届く位置にない
ツルにも棘がたくさんある植物で
痛いし服も破け兼ねない強敵
苦労の末にゲットすれば
更に思い出も詰まるというもの
フランス家庭でジャム作りは
日常のごくごく普通のこと
有り余って捨てる程の恵みがある

ここお宅での配合は
果物の重さに対して砂糖2/3
古い計りで計量するだけで絵になる
ブラックベリーは砂糖をまぶして
最低2時間は放置
いよいよ煮込み
「何分くらい?」って聞くと
「そんなの分かんないよ」
さすが感覚人間フランス
聞いた私が間違ってた

煮込むというより一気に強火で煮詰める
こうやってお皿に垂らして~
縦にしてもったりゆっくり垂れてきたら
完成
ゴロゴロ果実がしっかり残ってる
トーストやヨーグルトとよく合う
ー いちじく ー
真っ盛りシーズン
マルシェはもちろん
各庭や敷地に、野生でも
あちこちで鈴なり状態
もいでその場で皮ごと食べる
一番贅沢な食べ方

蜂も大好きだから要注意
珍しい白いちじくも食べ放題
ジャムにはバニラビーンズを加えてみた
フレッシュとは違った
凝縮した甘さとプチプチ食感
自然の優しいとろみ
一気に煮詰めるからか?とても色鮮やか
- ビンの煮沸消毒 -

日本だと
ビンがすっぽり浸かる鍋で
たっぷりお湯を沸かし
10分は煮沸して口の部分に触っちゃダメ
清潔な布巾に乗せて
ジャムを入れてフタした後も
また煮沸なんて記事もある
今時はレンジでやる方法もあるけど
無菌室で作るかのように「清潔」が連呼

ここはフランス
そんな几帳面なはずがない
保存食として日本よりもっと歴史が古い
手も洗わないフランス人が
家庭で受け継いできたもの
絶対、超簡単なはず!
はい、正解!!!

流しに桶置いて
ビンをゴロゴロ
熱湯を注ぐ
注意点はただ1つ
ビンに直接かけると割れるから
フタめがけてね

ビンを手でグルグル数回回して
熱湯に当たるようにする
よく使ってるフキンの上に並べる
注意点はただ1つ
裏返して置くけど
熱気がこもらないよう傾けてね

出来上がったジャムを

熱いうちに一気に注ぎ

フタして裏返して冷めるまで放置

数年経っても食べられる自然の恵


これが正真正銘

フランス家庭のジャム作り

確かに乾燥してて菌が繁殖しにくい

のかもしれない

日本は湿度が高いって違いはあるかも

そもそも、その土地で繁栄した物は

その土地だから

こそで

ワインに向いてる土壌があるように


- 日本に持ち帰る -

大事な思い出が詰まった瓶

追加にマダムお手製のでっかい瓶

リンゴ&シナモン

洋ナシ&アーモンド

出来立てをつまみ食いして

旨過ぎて感動しかない


これが割れたら悲しくて涙も出ない

最後の難関は

そう、割れずに持ち帰ること

梱包用のプチプチと、よく果物に巻かれてる

白い網目の保護を持参してる

しっかり巻き付け

万が一に備え必ずジップロックに入れる


更にビンとビンが当たらないよう

タオルやポケットティッシュ等

何でもいいから

クッションになりそうなものを間に挟み

Tシャツ等でグルグルに包み

中で動かないように

ぎっしり詰め込んで固定する


どんな高価なブランド物より

私には大切なお土産だから


旬の果物は季節というより

月ごとに変化していく

全てを網羅するには

あと何回行く必要があるだろうか?


 blog投稿にコメント欄を作成しました
 * 
 ご質問・ご意見・ご相談 
 どんなことでもお気軽にどうぞ
 お待ちしており
ます 
 *
 個人的なお問い合わせをご希望は 
 お手数ですがInstagramの
DMを ご利用ください
 *

J'aime la France

-暮らすように旅するフランス- 4人の子持ち母 49歳でホームステイの夢を叶える! 本当のフランスを知る “大人の贅沢な旅”

0コメント

  • 1000 / 1000