クリスマス

数日前から準備が始まり
いよいよパーティ当日
夜になって、家族が続々と集まり
日本なら、
まぁまぁ入って入って~、座って~
となるところだが
靴社会だからか?
そのまま立ちながら
会話があちこちで始まる

いつ席に着くのか?
これだけでも、私にとっては
見たこともない光景で
これから始まるパーティにワクワクが増す

暫くして15名全員が揃い
テーブルではなくリビングのイスに座る
アペリティフ(食前酒とおつまみ)が始まり
シャンパン片手におしゃべりは続く
みんな久し振りの再開でとっても楽しそう

当然の如く会話は全く分からないから
ただ呆然と見渡してる私は
かなり浮いてる妙な外国人

この時、既に夜の8時半
いつ、あの豪華な食事が始まるのか?
朝早く目が覚めてしまってた私は
心の中で独り言が始まる

眠いよ、、、
やばいって、、、
みんなお腹すかないの?
子どもたちも眠くなっちゃう時間だよ?

ようやく、動きが!
プレゼントタイムだ!
子どもたちを別室へ連れ出した間に
一目散にプレゼントをツリーに
置き始めた
その量が半端ない!
えーこんなに貰えるの?
凄すぎない?
うちの子が哀れに思えてきた

子どもたちを窓に連れていき
何やらサンタさんの話をしてから
いざツリーへ
子どもはプレゼントを大人に配り始めた
そういうことか?!

恐らく、子どもの親が参加者全員分を用意し
子どもたちにカードを作らせて渡すんだ
勿論、子どもたちは全員から
沢山のプレゼントを貰い大喜び
日本でのお年玉に似てる
お返しがその場で成されてるという仕組み

なんと、私にもプレゼント
マダムが使っている鍋のフタ
オーブンでも冷蔵庫でも使える優れもの
メルシー ボクー
さて、いよいよテーブルに着席
待ってました!
マダムお手製の“フォアグラ”
日本では高級食材
フランス料理のレストランで
ソテーしたものが食べられるが
ここでは
テリーヌとしてパンに付けて食べる
黄色い部分は脂肪が固まった状態で
ここは剥ぐ
甘いブドウと一緒に食べると
こってり感が和らぐ
濃厚で素材そのものを
ダイレクトに味わえる美味しさ

セ トレ ボン
とっても美味しい

さて、次のメニューは?
例の“鮭そのまま”だ!
マダムの力も結構入ってた一品
鮭はそのまんま茹でただけだけど
ソースに手間がかかってる
まず、卵黄にオリーブオイルとマスタードで
マヨネーズを作る
ぐるぐる、ぐるぐる、専用のマシーンで
と言っても、動作は手動でかなり疲れる
時折交替するも
フランスに来て一番の労働で翌日筋肉痛

そこに、レモンやライムの皮をすりおろし
香草のディルを細かくして入れる
更に、別に卵白を泡立てたものを追加して
マイルドに仕上げる

サーモンはテーブルで、まず頭をぶっちぎり
無操作にぶつ切りにして皿に盛る
まぁ、想像通りだけどかなり豪快
シンプルなサーモンにソースが生きる

と、ここまでがまだ前菜、、、
時は既に夜の10時半
ワインも入り、いよいよ睡魔も限界が訪れ
4歳の子もテーブルでウトウトし始める
「そりゃあそうだよね」
「眠いに決まってるよね」
「だって私も限界だもん、、、」

家族が持参してくれた
大きなペンタード(ホロホロ鳥)を2羽
オーブンでこんがりとロースト
部屋中に、香ばしい香りが立ち込める
残念なことに、お腹は一杯
というか、睡魔でそれどころではなく
これを頂いた後に、ソファーで寝てしまった
気が付けば間もなく日付が変わる
眠っている間に、待望のチーズタイムを逃し
最後のケーキ
“ブッシュ・ド・ノエル”
これも手作りで持参されたもの
お店に並ぶ物と違った暖かみを感じる
いや~、
夜中だよ?
さすがに重いよね?皆さ~ん?
いや、お婆さん(恐らく90歳近い)も
おしゃべりしながら食べてる
まじでーーー?
そしてチョコレート、、、
おしゃべりは延々続く
恐るべしフランス

このあとに、メイクも落とさず
着替えもできずベッドに倒れこみ
翌日の10時まで爆睡したのは言うまでもない

J'aime la France

-暮らすように旅するフランス- 4人の子持ち母 49歳でホームステイの夢を叶える! 本当のフランスを知る “大人の贅沢な旅”

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